自宅の庭にプールをDIYで自作する方法を大公開!作り方教えます!

written by TANOUE

自宅の庭にプールをDIYで自作する方法を大公開!作り方教えます!

自宅の庭に本格的なプールなんて作れないとあきらめていませんか?そんなあなたにプールをDIYで自作する方法を大公開します。注意点を踏まえながら後悔しない作り方を教えます!

自宅のリビングから見える窓の外にきれいなタイル張りのプールがあると想像してみてください。家の価値というものは家の中だけで決まるものではありません。窓から見える景色こそ家の価値を最大に高める要素であることにほとんどの人は気づいていません。

少しでも費用を抑えて安くいいプールをつくるために、できるかぎり自作する視点で作り方を紹介しますが、できない部分があればしっかり業者の力も借りてください。すべてを業者任せにせず、計画設計から施工まで自分でできるところはしっかりDIYすることで費用を抑えたプールが実現します。

1.プールを作る前の計画が一番大事

プールをつくりたいという気持ちが固まったら(固まっていなくてもいいです)まずは庭にプールを自作するための計画をたてましょう。計画なくして自慢のプールは出来上がりません。大事なポイントをすべて教えますのでひとつひとつチェックしていきましょう。

1-1.自宅の庭の見取り図を描いてみよう

プールを作るには図面がどうしても必要です。だからといって難しい設計図をイメージする必要はありません。まずは一旦プールのことを忘れて今の自宅の庭の簡単な見取り図を紙に書いてみましょう。できれば10mを10㎝、1mを1㎝くらいの縮尺ではかって書いてみましょう。図面ができると今の庭にどのくらいのスペースがあるのか視覚的にはっきり見えてきます。

見取り図ができたら、何枚かコピーしておきましょう。これからプールをDIYする計画をたてるうえでいろいろなパターンを考えますので、その都度見取り図を書き直さないでいいように、あらかじめコピーしておくと便利ですよ。

1-2.どのくらいの大きさのプールをどこに作るか書いてみる

次はプールをどこに作るかイメージしていきます。用意した見取り図をもって実際に庭を見渡しながら、プールを想像して理想的なプールの場所を何パターンか見取り図に書き込んで平面的に設計してみましょう。といっても1m1㎝の縮尺で必要なプールの四角刑を書き入れるだけです。

子どもが遊ぶプールなら子供が泳ぐ姿を想像しながら大きさと配置を決めましょう。我が家はリビングからも玄関からも見える位置に2.1m×3.3m(約2m×3m)の長方形プールを作りました。大人にも小さなプールですが小学生までの子供たちが数人で泳いで遊ぶには十分の大きさです。

1-3.プールの場所と大きさが決まったら高さと深さと排水を考える

自作するプールの場所と大きさが平面的に大体決まったら、次はプール周りの高さと、プールの深さと、排水の方法を考えましょう。

プールには水を溜めるので、当然ながらその水を排水する必要があります。自宅の庭に出てみて、雨どいからの排水ルートや雨水浸透桝や道路側溝への排水位置などを確認しましょう。家の基礎高を基準にしてどのくらい下を流れているかチェックしてください。

既存の排水高よりもプール底を低く作ってしまうと、自然流下でプールの水を排水することができず排水のためのポンプを使用しなくてはならなくなります。

そうならないためにも、既存の排水施設の高さを確認してから、それよりプールの底が高くなるように深さやプール周りの高さをイメージしていきましょう。ちなみに我が家のプールの深さは30㎝、プール周りの高さは室内の床高より10㎝下で計画しました。

2.プールをDIYで自作するために必要な材料

ここからは少しずつDIYの実践に近づいていきます。次はプールを自作するための材料について考えていきます。メインとなる材料を紹介しておきます。

以上がプールをDIYで自作するうえでメインとなる材料の一覧です。自分が作りたいとイメージしているプールによって必要となる材料も少しずつ変わりますので、まずはしっかりプールのある庭をイメージすることが大切です。

はじめに言ったように、自分では難しいと思ったところは業者に思い切ってお願いしましょう。

3.自宅の庭にプールをDIYで自作する方法

必要な材料が把握できたら、さっそく作り方をみていきましょう。具体的な作り方のなかには、プールを自作する上でとても大事なポイントがたくさん含まれています。一つ一つチェックしながら、正確にすすめていきましょう。

3-1.庭の地盤をきれいに均しましょう

プールをつくる場所の地面を掃除して、でこぼこがあればきれいにならしておきましょう。できるかぎり水平にしっかり均すことが大切です。また現地盤の土が水を含んでいたりして弱いそうな場合には、表面の土を捨ててしまってもいいでしょう。

3-2.空洞ブロックで外枠と内枠をつくりましょう

次は空洞ブロックをつかって、プールまわりの一番外側のラインとプールの内側のラインに空洞ブロックを並べてきます。プール周りを高くしてブロックを二つ以上重ねる場合は空洞に鉄筋を差し込んでコンクリートを流し込み、上下のブロックをしっかり固定してください。

左右のブロックを連結してできる空洞にもしっかりコンクリートを詰めて、外枠と内枠をしっかり補強してください。

3-3.ブロックの外枠と内枠の間に砕石を敷き詰める

ブロックで枠ができあがったら、その中に砕石を敷き詰めましょう。自宅で発生した土をつかってもできないことはないですが、表面のタイルが沈んだりすることのないように砕石をつかってある程度の高さまで敷き詰めます。たたきながら振動を与え十分に締め固めてください。

プール周りの高さが高ければ高いほど、投入する砕石の量が増えますので、お一人お一人の計画に合わせて費用も異なってきます。できるだけ高さをあげた方が室内からの見た目はいいですが、砕石費用がかさむことはあらかじめ把握しておきましょう。

3-4.コンクリートと防水モルタルを打設する

基礎砕石で高さがあがってきたら、コンクリートを一旦打設します。打設したコンクリートが乾いたら、次は防水モルタルをプールの内側にしっかり塗り上げます。

タイルで囲っていても水はどこからか浸透していくものです。そこで防水モルタルを施工していなければ、浸透した水が家の基礎側へ伝わっていったり、地面に流れ込みプール下の地盤を軟弱にしてしまう恐れがありますので、防水モルタルは必須です。ホームセンターで購入できます。

業者にお願いする場合も、プールの作り方に精通していない場合もありますから、防水性のあるモルタルを使うように遠慮なく確認と指示をしてください。

3-5.タイルをはってプール本体を仕上げる

ここまでくれば最後はタイルを張ることでプール本体のDIYが完了します。タイルはデザインから色味までいろいろなタイプのものがありますので、いろいろなサンプルを見ながらお気に入りのタイルを使用しましょう。

こどもが遊ぶプールであれば、見た目のきれいさだけでなく、水に濡れた時の滑り抵抗もしっかり確認しておきましょう。我が家のプールも自然石のような凹凸があって一見滑りにくいタイルを使用したのですが、滑り止めタイルではなかったために実際にこどもが遊ぶときには、すべって転ばないように気をつかっていることが唯一の失敗と言えるでしょう。

カタログなどで確認すると、滑り止めになっているかどうか確認できますのでぜひいろいろなタイルを検討してみてください。親がついていれば大丈夫だろうと甘く見ずに、子供たちがけがをすることがないことを最優先にタイルを選んでほしいと思います。今はリゾートのようにおしゃれで見た目もよく、かつ滑り止めになっているタイルもたくさんあります。

タイルを張るときにはモルタルをつかって、ひとつひとつしっかり固定しながらはりあげていきましょう。モルタルによる固定が不十分だと、あとからタイルがぐらついてきたり、はがれにつながります。慌てず一枚一枚丁寧に施工しましょう。

以上でプール本体の作り方の流れとポイントは完了です。次は付属の設備の作り方を解説します。本体と順番が前後するところもありますので、全体を読んでDIYの準備をしていきましょう。

4.プールの付属設備を自作する方法

次はプールを作るうえで最低限必要となる付属の設備を見ていきましょう。付属の設備がなくてもプールとして機能させることはできることはできますが、後からつけることは難しい設備もありますので、チェックのうえ、必要と思った設備は本体に組み込んでいきましょう。

4-1.給排水設備

計画の段階でお伝えしたとおり、排水は絶対ですね。既存の排水桝に塩ビパイプで接続するだけではありますが、これがないと排水用のポンプを買って、メンテナンスのたびにポンプで排水しなければなりませんので面倒です。

プールの底の隅に排水口を設けて、勾配に気を付けながら既存の排水施設に接続してください。

給水側の設備は皆さんの好みで大丈夫です。我が家はプール横の止水栓をひねるとプールに給水するようにしましたが、なかったとしても庭の水道蛇口からホースで引っ張ってきて給水することも十分に可能です。

どのようにプールを運用するかイメージしながら考えてみてください。

4-2.循環ポンプ

循環用のポンプも必須ではありません。プールとしてつかうときだけ新しい水をためるという使い方をするならばポンプは必要ないでしょう。

逆にプールで遊んだあとも毎日水をためておいて、部屋の中から景気を楽しむ水盤としても利用するのであれば、循環ポンプがあったほうがいいでしょう。水は動きがないとどんどん緑色に変色していきます。消毒剤で抑えることも可能ですが、完ぺきではなく、気温の高い日などは一日で藻が発生することもあります。

循環用ポンプで水を少しずつ動かしてあげると、水は腐ることなくきれいな状態を長く保ってくれます。循環ポンプと消毒を併用すればさらに効果が高く、より澄んだ水をより長く室内から楽しむことができます。

循環ポンプには電源が必要となりますので、設置する位置を決めたら、電源コードを埋め込むか、近くの外電源まで露出で配線するかを決めて同時に施工しましょう。

5.プールとして使う際の水道代と日々のメンテナンス

最後にプールとして実用していく上での水道代やメンテナンスについてアドバイスします。

5-1.夏場の庭プールに使う水道料金

湧き水や井戸がある家を除いて、ほとんどの家ではプール用水に水道水を使います。我が家も水道水です。循環と消毒で長く同じ水を使うことは可能ですが、こどものことを考えるとある程度は新しい水で遊ばせてあげたいものですね。

そうなると心配なのが水道代ですが、約3m×2m×30㎝のプールで夏場の水道代は1ヶ月約600円ほど上がります。当然みなさんそれぞれのプールの大きさや、遊ぶ頻度、水を入れ替える頻度によって水道代は大きくことなります。

自宅の庭のプールで遊ぶ回数と同じ回数、外のプールに子供たちを連れていくと考えると断然庭のプールの方が安いので、今までそういった費用を気にしたことは実際にはありません。

5-2.プールや水盤の日々のメンテナンス

子どもたちのとってのプール兼大人にとっての水盤は、水を使うためにこまめなメンテナンスが欠かせません。これは面倒という意味でのメンテナンスではなく、家の価値を高める大事な要素としてのメンテナンスです。

見ているときも、またプールで泳ぐときも、きれいな状態であってほしいですね。

水やプールが汚れてきたなと思ったら、水を全部抜きましょう。そのまま洗ってもいいですし、一旦日差しにあてて乾燥させると菌が少なくなるのでその後に洗浄してもいいでしょう。ケルヒャーなどの高圧洗浄機を1台準備すれば、プール全体の洗浄もあっという間に終わります。

こうしたこまめなメンテナンスをしておけば、こどもが泳ぎたいといったときも、急なお客さんの来訪があったときも、慌てることなくきれいなプールと景色を楽しむことができますので、ぜひ大事にしてあげてほしいと思います。

6.自宅の庭にプールをDIYで自作する方法のまとめ

いかがですか?プールは大きくなければいけないものはなく、自宅の庭にあったサイズのプールでも子供の満足度や家の価値は格段にあがります。

基本的にはDIYで自作するための作り方のポイントを順序立てて紹介しましたが、自分でできることもお一人お一人違いますので、「自分ならこれとこれくらいなら自作できそうだな」という目安にしていただければうれしいです。

また業者にお願いしながら半分セルフビルドする場合でも、業者がプールの経験があるかはわかりません。タイルはりなどの技術力はあっても、防水するための知識がない場合もありますので、半分セルフビルドする場合でも解説として使っていただければ幸いです。

自宅の庭にプールを自作したいと思わる大半の方はこどもの水遊び場としてのプールをイメージされていると思います。ゆっくりでもいいので、できるところだけでも自分で作るそのすがたを子どもさんがみることで得られるものも大きいのではないでしょうか?

ケガに気を付けて、子どもと一緒に自作するのもいいですね。一緒につくることで大切にする気持ちも大きくなりますので、掃除も含めてみんなで大事にしていってほしいと思います。

この記事をとおして、自宅にプールなんて無理と諦めていた家族に、庭プール実現によって笑顔が増えることを願っています。

written by TANOUE
produced by ホームページ制作・デザイン フルスイング株式会社|熊本

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