written by FUKUYAMA
皆さんは「マルシェ」というのを聞いたことがあるでしょうか。マルシェというのはフランス語で市場を表す言葉です。最近この「マルシェ」という言葉を冠したイベントが各地で開催されています。今回はマルシェとは一体どんなイベントなのか、出店するにはどうしたらいいのか、自分でマルシェを開催するにはどうしたらいいのかという疑問にお答えします!
日本で開催されているマルシェは、主に農産物やその加工品などを売っている朝市のようなイベントです。出店する人にはその農産物の生産者が多く、消費者と直接コミュニケーションを取る場としても機能しています。
有名なものの一つに、東京都の勝どきで開催される「太陽のマルシェ」があります。このイベントは全国各地から様々な出店者が参加しているのが特徴で、北は北海道、南は九州までそれぞれの土地の野菜を生産者から直接買うことができます。また月ごとにテーマを設定しており、毎月異なった趣を楽しめるのも魅力の一つです。
マルシェの魅力は、出店者(生産者)と消費者が直接コミュニケーションを取れるところにあります。消費者からすると、商品を買うときに作った人の顔が見えることとその商品がどうやって作られたものなのかを知ることで安心して消費することができます。出店者からすると、消費者の反応を直接目にすることができるのでモチベーションが高まり、よりよいものを生産することにつながると言えるでしょう。
消費者と生産者相互にいい効果をもたらす…それを実現するのがマルシェという空間なのです。
消費者として足を運ぶだけではなく、自分の作った農産物や加工品をマルシェで販売したい場合どうすればよいのでしょうか?ここでは出店に必要な準備と出店の際のポイントをお教えしたいと思います。
まずは自分の住んでいる近くでマルシェが行われていないかを探してみましょう。もしある程度の交通費が出せそうであれば、都市部を中心に見てみると見つけやすいと思います。
近くにマルシェが見つかったら、出店者募集をしているかどうかチェックしてみてください。公式サイトだけではなくFacebookやメールなどで募集している場合もあるので見落とさないようにしてくださいね。
出店する際には、出店料やブース代などがかかることがほとんどです。いくつかのマルシェに問い合わせてみて、比較して安いところを選ぶというのもよい方法かもしれません。 出店するマルシェが決定したらいよいよ本格的な準備を開始しましょう。マルシェはブース形式で店が出されているので、商品を置くスペースがそれほどありません。事前に運営団体に問い合わせて、どのくらいの広さなのかをあらかじめ聞いておくことが必要です。 また持っていく商品にも気を配ってください。マルシェが開催されるのは必ずしも屋内というわけではなく、屋外である場合も少なくありません。特に夏場は直射日光や高温にさらされる危険がありますので、冷蔵・冷凍品や傷みやすいものを持っていく際には注意が必要です。あまりに大きすぎるものや重すぎるものはスペースの圧迫や怪我につながる可能性もあるので出来るだけ持って行かないようにしましょう。
マルシェ会場の周囲の駐車場を調べておくこともおすすめします。というのも、マルシェの出店者用の駐車スペースがない場合が考えられるからです。その場合、マルシェ会場近くの駐車場を利用する必要があります。当日の混乱を防ぐため、ぜひ周囲のどのあたりに駐車場があるのかを事前に調べておきましょう。
1.会場の設営等は運営団体の方で行ってくれている場合がほとんどですが、ブース内の準備は出店者個人で行うことが多いかと思います。それぞれのマルシェにもよりますが、開場の1時間~1時間半前には到着しているとスムーズに準備を行うことができるでしょう。
2.陳列の際は振り分けられたブース内に商品が収まるように心掛けてください。通路にはみ出してしまうと参加者の往来に影響を与えてしまいます。もし持ってきた商品がブース内に収まらないようであれば、車に戻しておくなどの対策を取りましょう。マルシェによっては運営団体の方で商品を一旦預かってくれるサービスを行っているところもあります。
3.会場が屋外の場合、暑さや寒さ対策を万全にして臨みましょう。マルシェは大体4~5時間行われます。その間ずっと外にいることになるので、体に負担がかからない格好をしておくことが重要です。夏場は水分補給にも気をつけましょう。
4.来てくれるお客さんの中には出店者とのコミュニケーションを楽しみにしてくれている人も存在します。ただ商品をやり取りするだけではなく、その商品がどうやって作られたのか、どんな工夫がされているのかといった「裏話」をすると喜んでもらえますよ。お客さんだけではなく、隣接した出店者ともコミュニケーションを取ると次回の出店のモチベーションにもつながり、また新たなマルシェなどのイベントについての情報が得られることもあります。
5.試食や試供品などは積極的に出しましょう。マルシェというイベントは普段直接接する機会がないお客さんから意見が聞ける貴重な機会です。色んなものを試してもらって、それについて意見や感想を聞きましょう。もし商品を気に入ってくれれば購入してくれる場合もありますし、リピーターになってくれる可能性もあります。また口コミを広めてくれることも期待できるので、第二、第三のお客さんの獲得も見込めます。
自分でもマルシェを開催したい!そう思ったら必要なことは「出店者の確保」と「会場の確保」の2つです。
出店者がいなければイベントは始まりませんよね。ではどのように出店者を募るかというと、インターネットなどを利用して募集するというのも一つの手ですがおすすめなのは「他のマルシェに参加した際に出店者に声を掛けること」です。元々マルシェに出店している人たちはそういったイベントへの参加意欲も高く、都合が合えば参加してくれる可能性が十分あります。日頃からマルシェなどのイベントに参加して出店者と積極的にコミュニケーションを取っておくと、開催する際に出店者を募りやすくなります。
会場を確保することも大切なことの一つです。どのくらいの規模でやるのか、どのくらいの人の入りが見込めるのかを計算した上で会場を選びましょう。会場を選ぶ際の留意点としては「アクセスの良さ」と「広さ」、「近隣の環境」の3つが挙げられます。また、準備のところでも触れたように近隣に駐車場があるかどうかもチェックしておくとよいでしょう。
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