学童保育の指導員になるには?必要な資格と給料などの待遇のすべて

written by TAKEUCHI

学童保育の指導員になるには?必要な資格と給料などの待遇のすべて

学童保育指導員になるための方法や必要な資格、そして具体的な仕事内容など、あまり知る機会がない指導員の実態について述べています。給料や待遇も実体験に基づいての内容ですので参考になれば幸いです。

1.学童保育とは

共働きの家庭や母子・父子家庭など、そして核家族といった社会背景の下で、親が留守にしている間、子どもたちが過ごす安全な場所が求められています。子どもたちは放課後親が帰ってくるまでの時間や、春休み、夏休みといった長期休暇の間、子どもだけで過ごすことになります。学童保育とは、親が仕事などでいない間、小学生が安全に日常をおくるための場所です。

子どもたちが「ただいま」と言って帰ってくる学童は、第二の家庭と呼ぶにふさわしい場所でなければいけません。学校で疲れた身体や心をリラックスする場であり、おやつを食べたり、学童から塾にいく子、公園に遊びに行く子と家と同じように自由な過ごし方をできる場所でもあるのです。

学童保育の内容は運営主体によって全然違う

学童保育にも様々な種類があり、公立、民間、NPO、社会福祉法人など運営する主体によっても利用時間や保育が行われる場所、一日の過ごし方の内容は全く違います。学童保育は、小学校や保育園のように指導要領や達成しないといけない課題というものがないので、学童保育の内容は完全に運営者任せとなります。最近でこそ、指導員に対しての子どもの人数、子ども一人当たりの面積などの基準もガイドラインで定められましたが、それまでは法的に守らなければいけないというものもほぼなかったくらいです。良い運営がなされるかどうかも学童運営者の力量による部分が大きいのも実情です。

2.学童保育指導員の仕事

指導員の仕事を一日の流れに沿いながら説明していきたいと思います。

出欠確認、見守り

まず、指導員の勤務開始時間ですが、学童保育は学校が終わってから子どもを預かるので、勤務開始時間は13時ころからと遅めの時間になります。(市町村によってや民間の学童保育では11時など昼前から会議や掃除など準備をするところもあるようです。)

お茶やおやつを準備したり、部屋を整えたのち、会議が始まります。そうこうしているうちに一年生から順に「ただいまー」と登室してくるので「おかえりー」と受け入れます。このとき、誰が登室してきたか出欠状況を出欠表にとります。

その後、大体の学童保育では宿題をするスペースと遊ぶスペースが分けられているので、それぞれに指導員がつき、宿題を見たり、一緒に遊んだりと子どもの自主性に任せ、ゆったりと過ごせるように見守ります。

おやつも色々

おやつの時間になると子どもたちに呼びかけ、皆でおやつを食べます。手作りおやつを提供するところや、自分で持ってこさせる、生協で一斉購入するところなどと施設によっておやつも様々です。手作りおやつはホットケーキやフレンチトーストなど指導員が作っていました。

指導員の役割

その後は学校内の施設なら校庭で遊んだり、部屋の中で遊んだりと子どものしたいようにする自由時間があります。このときも指導員は遊具について危険のないように見守る、子どもと一緒になって遊ぶなど役割を分けて見守ります。また、正社員やそれに該当する役割の場合、事務所や部屋の中にいて、電話番や遅れて帰ってくる子の受け入れをしながら、おたよりや監査のための書類などの書類を書く仕事もあります。

遊びの時間

遊びにも、自由遊びとみんな遊びというものがあり、子どもたち自身でみんなでする遊びを決めて、どのようなルールで行うか、どういうグループ分けでするかなど話し合いをすることもあります。また、別の学童保育では指導員が提案、設定してみんな遊びの時間をもつこともありました。そのため、様々な遊びの種類を知っておくことも大切です。

17時になったら、地域別のコースに分かれて集団下校をします。施設によってはこのとき、指導員が下校に付き添う場合もあります。17時以降は延長保育となるので、延長保育に登録している子どもはおやつを食べながら保護者が迎えに来るのを待ちます。このとき、部屋の掃除やトイレ掃除をします。全員が帰る夜7時頃、部屋の整理整頓、戸締りをして退勤という流れになります。

3.学童保育指導員になる方法

学童保育指導員になる方法ですが、求人を見つけて応募して採用してもらえれば指導員になれるとしかいいようがありません。無資格でもなれるので、実際の指導員にも様々な経歴を持った方が働いておられます。

採用されやすい経験

採用されやすい経歴は、短大や国家試験で保育士免許を取得するなど、もともと教育・保育の勉強をしている場合、または、教育・保育の勉強はしてこなかったが、子育ての経験がある、子どもに関係するアルバイトやボランティアをした経験があるなどの経験があると歓迎されます。

求人の見つけ方

求人はインターネットやハローワーク、市のHPなどでされているので、見つけることは難しくないと思います。筆者は大学で学童保育のNPO法人を紹介され、ボランティアを続けるうちにアルバイトしないかと声がかかって働いたこともあります。もし、ここで働きたいと目星がついているようだったら、ボランティアを受け入れをしているかどうか問い合わせてみるのもいいかもしれません。

4.必要な資格

放課後児童支援員

学童保育指導員には今までは専門資格がありませんでした。しかし、2015年4月より「子ども・子育て支援新制度」に伴って「放課後児童支援員」という資格が新たに創設されました。これも学童保育で正社員で働きたい方ならとっておいた方がよい資格になります。ちなみにパートやアルバイトで考えている方は無資格でも大体は採用されます。正社員でも国のガイドラインに沿っていないところや人手が足りていないところは無資格でも条件が合えば、採用してくれる場合もあります。

しかし、「放課後児童支援員」の資格の基礎要件が、保育士、社会福祉士などの資格を持っている、高卒以上で二年以上児童福祉事業に従事している、教員免許をもっていることであるので、全く未経験である方はこの資格を取ることはできません。この基礎用件を満たした上で、都道府県知事が行う研修を終了すると、「放課後児童支援員」の資格を取得することができます。

5.給料と待遇

給料

アルバイトだったら時給800円など、NPO法人でお金のないところは最低賃金ぴったりのところもありました。公立の時給は民間よりはよく、1000円前後ということもあります。基本は午後だけの半日仕事のため、給料はその分低い傾向があります。正社員になると、保育士と同程度の額面14万円~16万円程度出る場合もありますが、本業としてやっていくには少し心もとない金額です。公立ではボーナスも20万円ほどですが、夏季冬季と、もらえました。

待遇

公立は3年の任期付き職員でしたが、有給もきっちりとることができました。また、産休育休制度があったりと公務員に準じた待遇だったので、任期付きということを除けば、割と恵まれていたのかなと思います。民間は休みの点でいえば、公立より休みはとりにくいといえるでしょう。

6.まとめ

学童保育指導員の現状はどうだったでしょうか。給料は低いですが、働く時間が短く自分のライフスタイルに合わせて働くことができるので、そこはメリットでもあるのかなと思います。子どもに関わる仕事をやってみたいとお考えの方はぜひ一度、挑戦されてみてください。

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